稽古を少しサボったりしていると、次にやった時に上達している、ということが時々あります。
もちろんずっとサボっていたら下がるのですが(笑)、割と聞く話なのでわたしだけではないと思います。楽器の演奏などでもそういうことがあるようです。
筋肉の超回復とか、そういう感じのものではなく、神経レベル?で一段上がる感じ。
その理由について「休んでいる間に脳が情報を処理してくれるのかなぁ?」とか、ぼんやり考えておりました。
で、実際の理由については勿論わからないのですが、今日ふと、自分の感覚の中ではしっくりくる説明を思いつきました。
これ、「サボり加減」を忘れてるんじゃないですかね?
単純な筋力トレーニングなんかでしたら、当然必要に応じて追い込んだ方が良い訳ですが、頭でそうわかっていても、毎日なり二日に一回なりやっていると無意識の内に力を抜くところがあると思うんです。人の心身というのは基本的にサボろうサボろう楽をしようという風にできていますから、一所懸命やっているつもりでも出力を調整して「そこそこ」のところでそれっぽくこなそうとしているでしょう。
でもサボるのだって簡単じゃなくて、「サボりの要領」みたいのがあるんですよ。稽古がマンネリ化してきた時なんかに、「大体こんなもんやろ」と落ち着くライン、みたいな。
休むとね、この「サボり加減」「サボりの要領」を忘れる感じがありませんか?
ちょっと新鮮で身体も元気だから、張り切っちゃうんですよ。で、知らない間にふっと限界を越えるんです。
限界を越えるのってしんどいじゃないですか。身体的にやりたくないと思うんですよ。だから無意識にサボる。
でも休んだ後だと、イイ感じのブレーキの踏み方を忘れていて、「あららら」って感じに頑張っちゃうんです。そこでふっとできるようになることがある。
これ大抵、しばらくすると反動でまた悪くなったりするんですけど、一回抜けて覚えたことって成功体験になりますから、そのまま続けていると回復して、結果としてベースラインが上がっている。
「精神状態が悪い時に限って身体が動く」というのも時々あるのですが、これもですね、なんか深刻な悩みがあったりすると、脳みそが忙しくてブレーキ忘れるんじゃないですかね。実感としてそう思いますけど。ヤケクソというか。
バタバタしてるからうっかりして停止線越えちゃうんですよ。
で、結果的にそれが成功体験になる。
という説明を考えたのですが、どうでしょうか。もちろんエヴィデンスも何もありません。
わたしの身体の感覚としてはそんな感じですね。
まぁ、余程普段手抜きでやってるってことでしょうね。