真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス) 新井 英樹 エンターブレイン 2006-08-31
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おすすめ度:☆☆☆☆
素晴らしい。
新井英樹がカルト作家として有名になった一作だと思いますが、この時点ではちょっと荒削りなところも見られますが、それでもずば抜けています。
唯一気になるのは、ヒグマドンですね。ヒグマドンあってのザ・ワールド・イズ・マインでしょうし、たぶん、作家が最初に構想した時点でヒグマドンの存在が非常に重要だったかと思うのですが、そのせいでややインチキくさいというか、厚みが損なわれてしまっています。
たぶん、この作品以降、こういう「作り手にとって決定的に重要だけれど、あくまで種であって、人に見せる必要はない」ものを、グッとこらえて表に出さない度量を備えていったのではないでしょうか。その成果が「キーチ!!」でしょう。