二十三区歩き潰し中間報告

 地図が読めるとか読めないとか言う以前にぼんやり地図を眺めるのが好きで、たぶん仕事でGISとか多少関わった辺りから特に面白いなぁ、と思うようになったわけですが、この頃は23区内神社全制覇、というスタンプラリーみたいな企画を(一人で)やっているので、神社やお寺をうまいこと一筆書きで抜けるプランを練るわけです。
 いや、実際に行くとその通りに歩くとも限らないのですけどね。写真も目的なので気になればフラフラどこにでも行きますし。そもそも神社をチェックするのは仕事でもあるのですが、同時にそれぞれの地域のことを歩いて感じたいわけです。東京に住んでいても、自分の家の周りとか通勤ルート、後は新宿渋谷みたいな密集地以外全然知らない、という人が大勢いらっしゃるでしょう。むしろそっちが普通かもしれません。運転仕事なら道に詳しいでしょうが、車と歩きでは見える風景が全然違います。やはり二本の足で歩いて、匂いをかいで、地元の人と話して、とやらないと何もわからないでしょう。 
 例によって話がズレていますが、地図を見て「お、ここは未訪問でこことここを抜ければ合理的!」とか発見すると、将棋で上手い手を思いついたみたいな快感がありますね。まあ、将棋まったくできないので知りませんが。
 とか言っていますが、合理精神から一番遠いところで暮らしている人間なので、虱潰しにピッチリ進めたりは全然していなくて、気分で行ってるんですけどね。順番もめちゃくちゃ。
 そんな調子なので、あちこち攻めているようで、意外と近くが残ってたりするんですよ。交通が不便なところね。直線距離だと近いけど駅がない、みたいなところを忘れがちなんです。
 山手線圏内とそのすぐ東側、中央区・台東区あたりはほぼ制覇していて、北区、墨田区、江東区、荒川区なんかもかなり行っているのですが、葛飾区とか江戸川区とかまだまだ謎多き土地だし、足立区も相当取りこぼしがあるし(ここがまさに、我が家から近いけど交通が不便なエリア)、西側の方だと池袋ベースの沿線、西武池袋線とか東上線とか有楽町線あたりはぼちぼち進行中、新宿ベースはJR、丸ノ内線沿線は多少進んだものの、京王線や小田急線エリアはほぼ真っ白、渋谷ベースの東横線沿線などは、個人的に東京で一番知らない縁遠い世界です。大田区も全然ですが、京浜東北線、京急線沿いに多少は見ています。この辺は我が家からは遠いのですがアクセスは良いし旧街道沿いで土地の重層性があるんですよね。
 ちなみに今までの所感だと、この大田区の旧東海道エリア、練馬、板橋なんかは好みですね。墨田区は良いけど江東区になると新しすぎる。海に近くなりすぎると土地の歴史が浅いんですね。都心、特に港区とか文京区とか千代田区は綺麗すぎてほぼ面白くないし、単なる好みとして「ケッ!」と思うわけですが、逆に再開発準備中みたいな一帯は思わぬ廃物件があったりしますね。
 渋谷・新宿・池袋みたいなスポットから少しずつ離れていくと、その周辺によくわからない有象無象エリアがあって面白いのですが、この中では池袋から距離をとっていくのが一番おすすめ。新宿から離れても結構ずっと町だし、渋谷なんか離れてもおしゃれでしょ。池袋はね、だんだん埼玉になりますから。埼玉と池袋の間が面白いですね。
 あとは台東区の職人さんエリアなんかも好みです。