シバンムシの発生源特定・駆除・寿命

 シバンムシが出ました。
 正確には、しばらく前からちょくちょく見ていたのですが、その時はシバンムシというものも知らず、小さい虫で刺すわけでもなく、単独でのそのそしているだけなので、大して気に留めていなかったのです。
 ふと気になって検索して調べたところ、害虫だと判明。乾燥した植物性のものには何でも湧くようです。
 シバンムシにも色々な種類がいるようですが、多分タバコシバンムシという種類かと思います。
 それまで一番見ていたのが和室だったので、畳を一番に疑いました。
 ちょうどSHARP空気清浄機FU-D51-Wを買った感想 我が家のダニ・カビ・ハウスダスト対策で書いたようなダニ対策をしていたので、多少なりともシバンムシもダメージを受けているだろうとは思ったのですが、ダニやゴキブリ用の対策ではシバンムシには十分でないようです。色々な方法で成虫を殺すことはできますが、駆除するには卵・幼虫のいる発生源を突き止めてこれを撲滅するしかないです。
 調べてみたところ、畳から本格的に駆除するにはプロに頼むしかなさそうで、途方にくれていました。畳が発生源だとしたら相当厄介です。
 とりあえず一般のダニ・カビ・ハウスダスト対策も強化しているところだったので、あちこち片付けているうちに、畳ではなく台所のパン粉に発生源があることが分かりました。
 もう、トラウマレベルの恐ろしい光景で、家の中にあった開封済み食品はすべて廃棄しました。開封済み食品はすべて密閉容器に保存しないといけない、と痛感しました。
 粉物に一番湧く、という情報は本当でした。
 目撃例の多い場所が発生源とは限りません。
 発生源とその周辺にあったものを徹底的に掃除・廃棄し、関係ないかもしれませんが家全体も掃除しなおしました。もう、ほとんど引っ越しレベルです。
 周辺部はハイターで拭いた後水拭き、その後アルコール、とカビ対策的な荒業で消毒。
 シバンムシはあくまで乾燥植物に付くので、この消毒は意味がないかもしれませんが、まぁカビ予防にもなるし、とにかく気持ち悪くてやらないではいられません。
 発生源のあった古いレンジ台のような棚も、元々ボロくて半分壊れていたので、捨てることにしました。

 目につくシバンムシは死体だけになりましたが、翌日朝に発生源ではない和室で少し弱って?生きているシバンムシを一匹発見。
 この日は、この和室と発生源である台所でダニアースレッドを使いました。

B00QJWX82A【第2類医薬品】アースレッドWノンスモーク霧タイプ 9~12畳用 150mL ×3
アース製薬 2008-03-03

 シバンムシにはダニアースレッドではなく、「バルサン いや~~な虫」な使わないといけないようですが、どのみちダニ予防で使う予定だったので、とりあえず実行。卵には無力でも成虫には多少ダメージくらい与えられるのでは、と期待しました。
 この手のバルサン系のものは、衣類を移動したりパソコンを袋で包んだり食器を隔離して洗いなおしたり、色々面倒なのですが、逆にそれをキッカケに大掃除が出来るとも言えます。本当にうちは引っ越しみたいな騒ぎになりました。

B000V2F20Aバルサン いや~~な虫 6~~10畳用
ライオン 2007-06-11

 噴霧した日の夜に再度確認して清掃すると、発見されたものはほとんどが死体でしたが、二匹だけ冷蔵庫の陰にいたらしいのが弱った状態で見つかりました。
 現在のところ、生きているのを見たのはこれが最後です。
 このまま目撃例がなくなれば良いのですが、成虫の寿命を越えてまだ見かけるようであれば、他にも発生源がある筈で、考えるだけでも恐ろしいです。
 タバコシバンムシ Lasioderma serricorne (Fabricius) | どんな害虫にお困りですか? | イカリ消毒オンラインショップによると、

卵期は6~12日、幼虫期間は23℃で40~45日、25~28℃で30~40日程度。幼虫で越冬するため、越冬個体では200日前後となる。蛹期間は5~7日で、羽化後4~5日は蛹室にとどまる。蛹室から脱出後の寿命は10~25日で、餌をとらずに10~60個、多い場合には約100個の卵を産む(酒井、1995)。

 とのことなので、10~25日がその目安ということでしょうか。
 とにかく、発生源を見た時の恐ろしさは身の毛もよだつほどで、夢に見そうなほどです。まったく油断できません。
 戦場から帰ってきた人がPTSDになり、ちょっとした物音にも驚いて伏せたり、場合によっては暴力的発作を起こしてしまうことがある、と聞きますが、その気持ちも分かります。視界に黒い点が入るとすべてシバンムシではないかと思って血圧上がってる感じです。

 現在、我が家はダニ・カビ対策で清掃と乾燥を徹底しているところで、除湿機もフル稼働しています。特に畳は「湿度70%以上、気温25℃以上、含水率15%以上の3条件が揃うと虫害の発生が多くなる」そうなので、除湿は重要だと思います。
 元々我が家は至るところに湿気とるぞう君系の湿気取りをおいているのですが、あれはあくまで奥まった場所や戸棚の中など、閉鎖空間用のもので、パワー的には不十分です。エアコンつけっぱなしでも良いのでしょうが、電気代を考えると除湿機の方がフル稼働させやすいです。特に梅雨冷えで温度は高くない日にエアコンをつけるのは気が向かないので。
 晴れた日は風通しを良くして布団を干しておけば良いですが、雨の日や湿度の高い日は、換気したところで同じように湿気た空気が入ってくるだけなので、やはり除湿した方が良いと思います。
 除湿機関係のエントリはこちらにまとめてあります。
 除湿機の欠点は音がうるさいことで、我が家の場合、在宅時は音が気にならない脱衣所、出かける時は居間や和室に持ってきて置いています(他所の家に迷惑がかかるレベルの音ではありませんが、同じ室内にあると流石に鬱陶しい)。

 とりあえず、まだ戦いが終わったとは思っていないので、警戒を続けています。
 
 以下のページも参考になります。

twinkle tink*  ~のんびり、いつも穏やかに~ タバコシバンムシとの壮絶な戦い
シバンムシの発生後、発生元を捨てましたがそれでもまだ見かけ… – Yahoo!知恵袋

追記(20150816):
 上のように、発生源を特定して廃棄、その他の開封済み食品もすべて廃棄、徹底清掃、(ダニ対策も兼ねて)ダニアースジェットや50度以上の徹底布団乾燥機攻撃などを行った後、数日間はシバンムシ成虫の死体を見つけました。特に最初の一ニ日は発生源のあった付近に十数匹の死体がありました。どこかに隠れていたのが出てきて息絶えた、ということなのか、卵や幼虫だったものが成虫になったものの死亡、ということなのかよく分かりません。
 この数日が過ぎると、全くシバンムシを見なくなりました。
 かなりマメに掃除機をかけてよく床なども観察していたのですが、シバンムシは生きているものも死んでいるものもいません。
 ところが、ちょうど一ヶ月経った時、生きているシバンムシを2日連続で一匹ずつ発見しました。一匹はかなり弱っていて死にかけでしたが、それでも生きているシバンムシがまた見つかったのはかなりショックでした。
 発生源がまだあるのか、たまたま入ってきたのか、分かりません。
 それから「バルサン いや~な虫」を部屋中で焚いたところ、その後家全体で二匹の死体が見つかりました。
 まだ発生源があるのでしょうか。それにしては数が少なすぎるので、家の中には発生源はもうない、と信じたいのですが、それならどこから来たのか?という疑問は残ります。
 まだまだ油断はできないようです。