HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PCというマシンをサブ機に使っているのですが、このノートパソコンの修理でちょっとトラブルがあったので簡単に経緯をメモしておきます。
まず当初の問題は「PCが充電できないこと」。一番最初は、電源なしで使用中にバッテリの残りが少なくなった旨が表示されたのでそのままスリープ状態(シャットダウンしたか失念)にして持ち帰り、自宅で充電しようとしたところ純電できなかった、という形で発生しました。警告表示時は完全に空だった訳ではないですから、それからしばらくはまだ使えた筈なのですが、スリープで消費したのか、とにかく電源が入りません。アダプタを差して充電状態になればUSB-C差し込みの脇にあるLEDが点灯するようですが、これも点灯していません。とにかくうんともすんとも言わない状態です。
一晩くらいACアダプタ挿しっぱなしで様子を見たのですが全く好転しないため、HPのチャットサービスで相談。お約束でこちらでも思いつくような確認事項を一通りチェックした後、「修理に出して下さい」。
保証期間内だったので無料修理となり、引取に来てもらってお預けしました。「障害確認から修理完了迄に4営業日」が基本とのこと。実際、それくらいで修理されて戻ってきました。
対応は「システムボードの交換」。ただし交換後に画面がチラつく症状が出たためにOSを再インストールした、とのこと。ここまでは問題ありません。
実際に使ってみると、確かに充電できない問題は解決していました。環境がまっさらにされてしまったのは面倒でしたが、それくらいは仕方ありません。それは良いのですが、「画面がチラつく」症状が全然直っていません。「チラつく」などという生易しいものではなく、時々瞬間的に画面がまったく見られない状態や半分だけ描画された状態などになります。ちょっと落ち着いて作業できる代物ではありません。
システムボードの交換から派生するデグレ的なものであることは明らかですが、その症状を確認した上で対応し、「直りました」というのはどういうことなのでしょう。ちょっとイラッとしましたが、仕方がないのでHPのリペアセンターに電話、再修理となりました。
二回目の修理内容は液晶の交換。システムボードと液晶の相性が問題だろう、とのことです。そしてまた一週間ちょっとほどで戻ってきたのですが、驚いたことに「画面がチラつく」症状が再発生しています!
流石にこれにはキレました。初回の派生不具合発生は仕方ないとしても、「画面がチラつく」症状で修理に出して、はい直りました、でまったく変わっていないのは、いくらなんでも確認を怠りすぎではないですか。後にわかったことですが、この症状は起動したばかりの時には見られず、スリープからの復帰後に発生します。そのため一見直ったように見えていたというのはわからなくもないですが、先方が発生させた問題を再修理に出した挙句まったく変わっていないというのは、ちょっと商売として如何なものなのでしょう。
ちなみに、修理作業そのものとは別に、正直言ってリペアセンターの電話対応があまりにも稚拙です。あくまで修理工場で営業でも何でもないですからエンジニア主体というのはよくわかりますし、あまり細かいことでグチグチ言いたくないのですが、電話口の女性が「じゃあ~えっと~うーん~」という友達みたいな口調で、およそ電話対応するポジションにある社会人とは思えません。修理窓口ならお客さんの方も多少苛立っているケースがままあると思うのですが、あれでは余計な感情的なこじれを生んでトラブルの元になるだけではないのでしょうか。
もちろん、総ての人が電話対応が上手い必要はないですし、喋りに長けていなければいけないこともありません。この女性も対応の本職ではなく、エンジニアか裏方事務なのかもしれません。ただ一応電話番号をオープンにしている以上、普通の口のきける人間を一人くらい置いておいても罰は当たらないでしょう。
この女性から電話を代わった男性は、変な友達口調などはありませんが、「えーっと……」と口にした切り黙り込んで考えてしまったり、これも電話対応に果てしなく向いていないタイプ。ただしこの人はおそらく裏方で実際に修理をされているエンジニアさんでしょうから、喋りのスキルがないことは責めません。でもこの人、その後向こうから電話してきた時も、同じように「えーっと」でフリーズしていて、挙句の果てにこっちの質問に「確認してまた電話します」と切られてしまいました。「電話するなら言うこと頭のなかでまとめてからにしなさいよ」と少し呆れてしまいました。繰り返しますが、そういう人もきっとエンジニアさんとしては優秀なのでしょうし、電話さえしなければ何も問題ないと思います。
それはともかく、三回目の修理の時はこっちもかなり腹が立っていましたので「もう交換ということにできないのですか」とお尋ねしたのですが、それは無理とのこと。代わりに代替機を貸してくれるということで決着しました。お正月を挟むために修理期間も長くなりますし、代替機が借りられたことはありがたかったです(車だって代車があるのですから、それくらい当たり前やろ!とも思いますが)。
そして代替機が到着。ここで驚きの急展開を迎えます。
環境を作って作業しようとしたところ、このマシンでも同じ「画面がチラつく」症状が発生するのです。わたしのマシンとは全く別の、単に同形というだけのマシンです。
これはもしかしてわたしの環境の方に問題があるのでは?と恐ろしくなったのですが、その時点ではまだGoogle ChromeとGoogleのバックアップと同期しかインストールしていません。試しに一つずつアンインストールしてみましたが、症状は変わりません。
この時点で初めて、自力で「画面がチラつく」問題について調べ始めました。もし最初から使用中に「画面がチラつく」症状が出ていたら、当然ながらまず自力修復のために色々調べたことでしょうが、まったく別の問題で修理に出した結果発生した不具合だったため、向こうの責任ということで丸投げしていました(実際、向こうの責任ですが)。
Windows 10 画面のちらつきのトラブルシューティング – Windows Help
がすぐに出てきたので、「ディスプレイドライバーの更新」を試行。セーフモードで起動し結構な時間がかかりましたが何とか完了。
で、解決しました。
なぜかWindows Updateができないとか何とかそんなエラーが時々出るようになってしまいましたが、代替機なので知りません! とにかく「画面がチラつく」問題はこれで解決してしまいました。
最初からこれを考えなかったわたしも間抜けですが、向こうも本職ならわたしより先に思いついて欲しかった……。システムボードと液晶の相性って何よ……。おそらくシステムボードとドライバの相性?的な原因で発生していたものと思われます。
すぐにリペアセンターに電話(この時点ではまだこちらのマシンは配送中で未着だった筈)。こちらの情報を伝え「まずディスプレイドライバーの更新を試して下さい、スリープ後に事象発生するのでそれが出なければOK、出るようなら初めて部品交換等を試して下さい」と伝えました(この前の時点では「ハードディスク交換」という対応をとる、と言われていました)。
どうやらこの方法で向こうでもうまく行ったようで、一ヶ月以上かけてようやくわたしのマシンが元に戻ってくれました。ソフトウェア的な対応だけで済んだため、環境も二回目修理明けに作ったままの状態です。また一から再インストールしないで助かりました。
こちらもすぐに気づかなかった非はありますが、大山鳴動して鼠一匹というか、最初の修理ですぐにこれをやっていれば……というかやってくれていれば……と力が抜けてしまいました。