なんかね、最近アニメ見てるんですよ。
仕事しながら流してたりするくらいですけど。
最初はなんだっけ、アプリのマンガワンで読んだ野球漫画の『Major』が面白くてそのアニメを見て、なんか野球つながりで『ONE OUTS』を見たらこれがすごい面白くて、マンガも読んでみた。「野球版アカギ」らしいけれど、ウチはああいう賭け事マンガって今ひとつ読めないのよ。面白いんだろうけど、麻雀とかルール分かんないしついていけないの。でも『ONE OUTS』はすごく面白かった。無茶苦茶やけど、熱い展開もあって良かった。
ONE OUTS 全20巻 完結セット (ヤングジャンプコミックス) 甲斐谷 忍 集英社 2011-02-28 |
その後また野球つながりで『おおきく振りかぶって』を見始めたけど、なんとなく途中でやめてしまった。また見る(読む)かもしれないけれど、ウチはどうも、ああいうイジイジした主人公とかイラッときてアカンのよ。
とか、アニメやらマンガの話を書くのは、すごく恐ろしい。どこからともなく熱烈なファンの方がやって来て猛烈に怒られるんじゃないかと思う。すいませんすいません。わたしはアニメもマンガも全然真剣には見とらんのです。別に深いことは何も分かっていない。『おおきく振りかぶって』もね、面白いと思うんですよ。ただウチの目が節穴なんスよ。また見ようかな。
そういえば、前にどこかで「女性作家の描くおっぱいは自然だけど男性作家が描くと不自然」みたいの読んだけど、あのマンガの巨乳監督はなんか不自然じゃないスか? いやすいません。ウチの目が節穴なんスよ。
それで、なんか他にないかなーとか思って、「オススメアニメ」みたいのフラフラ眺めて、『ワールドトリガー』とか『サイコパス』とかちょっと見てみたけど、どっちもあんまりついていけなかった。なんかこう、もう今の若い人の感覚が分からんのやろね。ウチの目が節穴なんスよ。
これはもう、年寄りは年寄りらしく古くからあるものを見るべき、と思ってジョジョのアニメを見てみたら、これが猛烈に面白かった!
ジョジョは一応、今に至るまで全巻読んでいるけれど、アニメも素晴らしかった。4部アニメ化決定おめでとうございます。
ジョジョのコアなファンの方は1部2部を推すらしいけれど、ウチはミーハーなので、3部以降が好きで、一番好きなのは4部なんですよ。1部2部はなんというか、北斗の拳みたいなグロマッチョっぽくて受け付けなかったんですよ。でもアニメで見たら面白かった。ジョセフいいなぁ。2部の敵は何だか意味がわかんなくて今ひとつだけど、ジョセフは良かった。ああいうちゃらんぽらんな人カッコイイよね。
そんでもって、ジョジョのアニメも見終わってしまったので、ハテどうしたものか、と思って、突然『∀ガンダム』を見始めたのですよ。
ああもう、アニメの話だけで恐ろしいのに、ガンダムとかいうと、また恐ろしい人たちがどこからともなくやってきて、ヒートロッドでベシベシ叩いたりして来そうで、もうほんとプルプルしてくる。
ガンダムもね、そんなよく知ってるわけでもないんですよ。古いものはいくつか見てる。昔レンタルビデオ屋さんでバイトしてた時に安く借りられてたくさん見た。でもね、ウチほんま素人ッスから。ヒートロッドとかマジ勘弁して下さい。
そんで、見てるのは一番最初のと、Zガンダムと、あとなんや、0080、0083、逆襲のシャア、F91、∀ガンダム、それくらいじゃないかなぁ。『Gガンダム』は、昔面白いと聞いて見ようとしたけど数話で挫折。『Vガンダム』も挫折。あ、『ガンダムSEED』も途中まで見た。最初の辺だけは割と面白かった記憶がある。もう後は、全然分かんない。
それでですね、大変申し訳ないのですが、ウチはガンダムでほんとに面白いと思ったのは『∀ガンダム』だけです。
それほどロボットとか戦闘とか興味があるわけでもなく、まぁ初代のは古き良きロボットアニメっぽくてほのぼのして良いとは思うんだけど、なんか宇宙でズバーンバッコーンとかやっててもピンと来ないんですよ。文系だし。
あとガンダムって、大体なんか気持ち悪い性格の人が何人か出てくるじゃないですか。あれがね、すごくイライラするんですよ。痴情のもつれで敵軍に寝返ったりする人とか。あれ、どういうことなの? 何を表現したいの? まぁガンダムが好きな人ってああいうのが良いのかもしれないし、その辺文句言う気はないんですけど、ウチはどうもついていけないんですよ。すいません。ウチの目が節穴なんスよ。
そこまでクレイジーじゃない人でも、なんかおかしい人多いですよね。シャアさんだって、あの人おかしいでしょ。マザコンだし。逆襲のシャアとか、全然納得できないですよ。いや、映像としては凄いと思いますよ。戦闘シーンとか、ウチでも見ててなんか分かる感じがするもん。でもね、逆恨みというか、動機的なところにまるで納得がいかない。やっぱ宇宙とか行くと変な電波みたいのにやられて、人間がナヨナヨになっちゃうの? もっとこう、素直な人はいないの? リュウ・ホセイとか、すごくちゃんとした人だと思うんだけど。死んだけど。
∀ガンダム Blu-ray Box I バンダイビジュアル 2014-09-24 |
話を戻すと、『∀ガンダム』は素晴らしいと思うんですよ。まず、風景がイイ。世界名作劇場。緑も多いし、19世紀から20世紀初頭の文明レベルとファッション。見てて和む。そんな、プロペラ機でやっと空飛んでる人たちが、宇宙から来た巨大ロボットとかとまともに戦えると思ってるのがイイ。「畑を荒らすなー!」とか怒ってて。全然ビビってない。すごいやる気!
ロボットを山から掘り出す、というのもイイ。見てない人のために言うと、これはもんすげー遠い未来のお話で、地球で人間がドンパチやってどうにもならないから、人間は宇宙に出てって月で冬眠したりして、地球には限られた人たちが低い文明レベルで暮らしてて、昔使った兵器のロボットとかが山に埋もれてるのよ。それを掘り返してよく分かんないまま使うの。
水陸両用のカプル(カプール)をガンガン陸戦やら宇宙やらで使ったり、ザクを勝手に「ボルジャーノンと命名する!」とか縦ロールみたいな髪のオッサンが宣言したり、「あるもんでなんとかする」精神が素晴らしい。
全然関係ないけど、いわゆる第三世界に行くとこういう「あるもんでなんとかする」風景はたくさん見られて、よく映んないテレビに自家製アンテナを適当にくくりつけて動かしたりとか、割れた自動車のガラスをベニヤで塞いでたりとか、日本語のロゴが入ったままの車が走ってたりとか、すごく面白いのよ。あの感じ。アラビア語ではفهلوةファフラワとか言って、あんまり状況が整ってない中での器用さ、みたいな感じ。日本も戦後間もない頃とかはああいうノリだったんだろうけれど。
それから、キャラクターが全体的にイイ。主人公のロランも素直でいい子で、おばちゃん安心して見られるよ。月から来たキースもパン屋になるし、真面目でエエ子やないの。シャア的ポジションのハリー・オードもかっこいい(ファッション以外)。
キエル・ハイムとディアナ様が入れ替わるのも、冷静に考えるとどう考えても無理があるのだけれど、結果すごいドラマが生まれてて面白いと思う。検索して色々見てみたら、当初あのアイデアはなかったらしいのだけれど、素晴らしい結果を出している。キエルになりかわったディアナ様が、キエルたちのお父さんのお墓の前で泣く所、ウチもほろりとさせられたよ。女王様エエ人や。
個人的には、8話のロランがカミングアウトする場面でも感動するよ。他にも、大きなロボットで牛を捕まえたり、洗濯物を干したりとか、実にほのぼのしてる。
あと、コレン軍曹がお坊さんになって復活するのもイイ。あの人、あのまま戦わないで生き残っても良かった。
後半になると宇宙に行ったりしてウチとしては今ひとつなのだけれど、あのバトル展開も結構好きな人がいるみたいね。確かにバトル的には盛り上がる。でも、あのへんは物語の幕引きのための展開で、個人的にはどっちでもいい。
でもラストのエピローグは、もう猛烈に素晴らしい。キエルが綺麗すぎる。
それから、当時いろいろと批判も呼んだらしいシド・ミードによるメカのデザインだけれど、個人的にはこれもとても好き。まぁ正直、子供にはウケないだろうなぁ、とは思うけれど、日本のロボットアニメの流れの中ではちょっと出てこないような形をしていて、それがアニメの文脈の中に接ぎ木されて動いているのがとても新鮮。これもちょっと「あるもんでなんとかする」的というか、違う文脈のものが無理やりくっつけられた結果不思議な魅力を出している例じゃないかと思う。
いや、なんというか、ただ垂れ流しているだけで感想にもなっていないのだけれど、これは本当に良い作品なので、多くの人に見てもらいたいと思う。
また話が飛ぶけれど、ウチが感動したアニメというと、この『∀ガンダム』と、あとは『エウレカセブン』かと思う。『エウレカセブン』は、序盤もう一つ入り込めなかったのだけれど、一旦世界観を受け入れると、すごく素朴な青春もので良かった。あたしゃね、最後のドミニクがアネモネ助けに行くところで涙腺崩壊したよ。ホランドが大人になっていく、大人であることを受け入れる過程もイイ。『エウレカセブン』が良い作品だっただけに、AOは始めの方だけ見て怒りと共に打ち切ったけれど。
そんでまぁ、ガンダムに話を戻すと、今また『鉄血のオルフェンズ』をやってますね。これ、放送分のところはネットで見られたので見たのだけれど、絵柄とかは好きですよ。暖かい絵柄で。みんな字が読めない割に利発そうで、その辺はもっとリアルな描写が欲しいけれど、子供向けだから仕方ないのかしらん。ほんとに字がロクに読めない人たちと触れ合うと分かるけど、あんな話なんか通じないから。もっとグダグダで大変なんだから。まぁ、まだ始まったばかりなのでよくわかりません。
あれも、「別にガンダムじゃなくてもいい」と指摘する人がいるみたいで、全くその通りだとは思うのだけれど、やっぱりその辺はビジネスだから、ガンダムとつけとくことで成り立つものも沢山あるやろし、ええんちゃうかと思う。ガンダムと付けて、大きなロボットが動くことで、はじめて予算が付けられることも色々あるでしょ。その辺、兼ね合いだから、暖かく見守った方がいいと思う。うちも別に大きなロボットとか出てこないでいいけどね。
そういえば、『Gのレコンギスタ』も途中まで見て、これも別にロボットとか出てこないでええんちゃう、と思ったよ。それもやっぱり、ガンダムだから成り立たせられる、というのはあるだろうし、暖かく見守らないといけない。そもそも子供向けのものなんだし。オモチャ売らないといけないし。
でもあれも、世界観的には面白いから、本当はロボットアニメじゃなくて、もっと地味なSFとして見てみたかった気もするけどね。あの、向こうには向こうの事情があって、文句言ってるお前らの方が恵まれてるじゃねーか、みたいな構造はイイと思う。ドラマとしては、個人的には全然おもしろいと思わないけれど! 主人公らが何考えてるのかサッパリ分かんないし。もう歳かね。
そんなわけで、特に結論とか言いたいこととかはまるでなく、ただ垂れ流してみただけなのだけれど、とりあえず『∀ガンダム』は見た方が良いと思う。それとヒートロッドとかマジ勘弁して下さい。ウチ素人なんです。分かってないんです。ビリビリしないで。
交響詩篇エウレカセブン Blu-ray BOX 1 (アンコールプレス版) バンダイビジュアル 2009-03-27 |
劇場版 ∀ガンダム ― オリジナル・サウンドトラック 「惑星の午後、僕らはキスをした」 Gabriela Robin サントラ レッド隊 Donna Burke ホワイトドールの祭りの会一同 Carla Vallet キングレコード 2002-02-05 |