しょうもないネタなのですが、再開した『喧嘩商売』改め『喧嘩稼業』(木多康昭)のトーナメント勝敗予想をしてみます。現時点で、第一試合の梶原修人vs工藤優作が正に始まったところです。
全く個人的には、喧嘩商売・喧嘩稼業の本筋は好きなものの、ギャグ編やエログロ要素は好きではない、というかむしろ嫌いなくらいなので、再開後の淡々と進む感じは大変有り難いです。また一部で賛否両論の絵柄についても、全然悪くないと思っています。まぁ、その辺は個人の好みで。
こんな感じに予想(妄想)しています。
これ、大半が工藤推しなんじゃないでしょうか。
まず、工藤がこれまでの展開上、無敵のような描写をされていること、それに対して梶原にはポカが多いこと。そして十兵衛と工藤には因縁があるため、工藤が勝ち進めば因縁対決になること。
しかし順当に工藤が勝つと、物語的には今ひとつ盛り上がらない気がします。十兵衛と因縁対決と言っても、工藤vs十兵衛戦は既に一回やってる訳で、そもそも工藤戦以前に十兵衛に工藤との因縁があった訳ではありません。単に一度負けたことから、現在の十兵衛のモチベーションになっているのです。それでもし、工藤戦が実現して、十兵衛が勝ってしまったら(今度はマンガ的に勝たざるを得ないでしょう)、その後の十兵衛はどうするのでしょう。非常に扱いずらいです。
そう考えると、因縁の工藤があっさり(かどうかは分かりませんが)訳のわからないオッサンにやられて、その梶原に対して十兵衛がリベンジする、と方がマンガ的に盛り上がるのではないかと思います。
また、喧嘩稼業に入ってからは、十兵衛と梶原の絡みも描かれていて、特にトーナメント開始直前の兄弟喧嘩作戦には随分話数を使っていました。これは梶原と十兵衛の間にストーリー的な因縁を作るためではないかと思います。
そもそも、工藤というのは確かに無敵キャラではあるのですが、考えてみると火事場の馬鹿力で痛みを感じず怪力、という以外は素人の筈です。特別技があるとか、速く動ける訳でもないですし、実際、十兵衛戦の後も長らく入院しています。物理的に破壊されてしまえばどうしようもありません。
梶原は容赦のないキャラですし、今週号で九字を切っていたのも何かの仕掛けではないでしょうか。あのキセルに何か小細工があるように見えて仕方がないのですが。
アジリティだけは凄い梶原ですから、そう簡単に素人工藤の打撃をもらいはしないでしょうし、掴まれるにくいでしょう。目潰しプラス毒とかセコい作戦で勝ってくれるのではないか、と期待しています。
ついでに、全く個人的に梶原さんが結構好きなので、単にちょっとは活躍して欲しい、というのもあります(笑)。
(さらに追記しました→梶原修人が工藤優作に勝つ理由)
これは単に物語上、十兵衛が一回戦負けだと流石にどうか、という理由。
しかし十兵衛が徳夫に勝つ絵が全然浮かばないんですよね。もしかすると、意表をついて十兵衛一回戦負け、というのもあるかもしれません。個人的にはそういう無茶な展開の方が盛り上がります。
ただ、十兵衛と文学の師弟対決、というのもマンガ的に美味しいので、ここは一応、順当に十兵衛に勝ってもらいます。何とかして、十兵衛!
これも物語上、文学が勝たざるを得ないでしょう。
櫻井の記憶の件を何とかするのでしょうが・・。
どっちも強そうですが、順当に金隆山ではないでしょうか。川口はイイ奴なのでもったいないのですが、金隆山はフィジカル的にはトーナメント最強でしょうし、ここで負けさせる訳にもいかないでしょう。
それにしても、トーナメント開始前に文さんらが関のことを気にする一方、もっと早くあたるはずの金隆山を話題にしないのは不思議です。文さん的には何か攻略法があるのでしょうか。
これは一回戦で最も悩む対戦ですね。芝原の死期が近いことが絡むのは間違いないでしょうが・・。
芝原が勝つもののそこで寿命が来て死亡、上杉が進出、という展開になるのではないでしょうか。
個人的には今までバトル場面のない芝原の戦いが大変見たいのですが、物語的な因縁としては上杉に色々ありますし、上杉を進ませた方が面白くなるでしょう。
トーナメント一回戦後半は予想しにくい対戦が多いのですが、文さんの決勝の相手、と逆算して考えると、上杉を進ませるのが良いように思います。
芝原については息子くんもいることですし、芝原が死んでも世界戦(実現するのか?)で息子くんが出てきたり、色々使い方はあるでしょう。
これは順当に関でしょう。
睦夫の方が今までの描写は多いですが、文さんも警戒する関が一回戦負けはないと思います。
これも順当に反町でしょうか。
三代川はどう見ても強い要素が見当たらないのですが、多少は見せ場を作って負けてくれるのか、それとも空気を読まない反町に秒殺されるのか、見どころです。
一回戦のうち、一つは秒殺回があると思うので、使うとしたらここか、という、三代川があまりに可哀想な予感もしますが。
カブトでしょうかねぇ。
里見は雑魚キャラ的に見られていますが、個人的には結構応援したいのですよね。でも、物語上はカブトが進出した方が反町と対戦、という美味しいカードがあるので、順当にカブト進ませるかと思います。ただし、里見もただでは負けないでしょう。かなり頑張ってくれると思います。
上の通りに一回戦が進んだ、という前提で二回戦の予想。と言っても、この時点で乱入とかリザーバーとか、予期せぬ展開が待っている気がしますし、そもそも木多先生がまともにトーナメントを描き切ってくれるのかもかなり不安ではありますが。
工藤を倒した(多分殺した)梶原に十兵衛が報復、という迂回リベンジ戦になるのでは、と予想。順当に十兵衛勝利。
これは外道vs外道という、魔神戦の再来になるのではないでしょうか。
梶原さん死なないで、としか。
物語上、文学が勝ってくれないと困る試合だとは思うのですが、一体どうやって勝つのかサッパリ分かりません。
おそらく、金隆山は川口戦でかなり負傷を負っていて、それを利用して勝つ展開になるのではないでしょうか。そうすれば川口にも華を持たせられますし。
ここは上杉でしょう。
いや、もしリアルに対戦があるとしたら柔道最強が勝つと思うのですが、物語上、上杉が勝ってくれないと盛り上がらないように思います。
これも、この時点で関がかなり負傷しているのでは、と予想します。
ここで因縁対決?を実現。ただ、この二人ってどちらもブランク激しい訳ですよね。現実にこれだけブランクがあったらちょっとまともに戦えないと思うのですが、そこはマンガなので頑張ってくれるでしょう。二人が「プロレス」をやる展開になるのでは、と予想。
しかし里見に既にかなりやられていたカブトが惜しくも敗退、という展開が各方面に華を持たせられて良いかと思います。
ただでさえも妄想なのに、三回戦となると妄想の上に妄想ですが、予想します。
師弟対決で順当に文学が勝つでしょう。
この対決が実現するとしたら、ポイントは十兵衛が本気で戦うのか、ということです。別に文さんをボコるメリットが何もないし、田島との因縁もないし、文さん不戦勝でも良いかと思います。多分、ギャグ的な取引があって、文さんが譲らせるのではないでしょうか。
大体、ワンデートーナメントで16人戦う、という設定が無茶苦茶なので、どこかで休まないと到底戦い抜けないでしょう。文さんも歳だし・・。
トーナメント後半の準決勝が、何の因縁もないこの二人になってしまう、という時点で、この予想がどうも怪しげなのですが、今までどおりに進むとしたらこうなりますね。
物語的に盛り上げるとしたら、おそらくここまでの時点で上杉は満身創痍、それに対して反町はまだまだ元気なのではないでしょうか。反町としては、一回戦が秒殺かもしれない三代川、二回戦は既に負傷済みと予想しているカブトで、かつ二人で夢のプロレスを演じるような展開ではないか、と予想しています。そうなると、それほどのダメージ蓄積がないことになります。
その満身創痍でオッサンの上杉が背負ったものの為に必死で頑張る、みたいな盛り上げ方ではないでしょうか。
しかしそう考えると、上杉が勝つのは非常に厳しい筈なのですが、反町が進出しても決勝戦が全然盛り上がらないので、何とか上杉に勝って頂きます。
因縁対決ですね。まぁ、上杉は自分の勘違いを分かっているでしょうから、因縁と言っても微妙ですが、文さんから見れば上杉、そして田島、と進むことは、父・無一の最後の戦いを再現することにもなります。そういう意味でも、決勝戦にふさわしいカードではないでしょうか。
そしてこの時点で上杉は立っているのもやっと。文さんも結構ボロボロでしょうが、ハンデもあって勝つ展開でしょう。
無一は上杉のお陰でアバラを折られていて、そのせいで田島に殺されたところがありますから、手負いの上杉がボコられても文句は言えないでしょう。また、ここまでやってくれれば進道塾の皆さんも分かってくれるのではないでしょうか。
以上、妄想に次ぐ妄想ですが、最大の不安要素は木多先生が最後まで描ききってくれるのか、というところですね。
アシスタントもお休みで現在一人で描かれているらしいですが、何とか良いアシスタントを入れて頂けるよう、ヤンマガ編集部の方にはお願いしたいです。いや、ほんとに。
週刊連載というのは大変過酷なお仕事かと存じますが、木多先生には何とか頑張ってトーナメントを進めて頂きたいです。ワンデートーナメントより大変なお仕事、ご苦労様です。頑張れ木多先生!
ちなみに、わたしのように喧嘩商売・喧嘩稼業のギャグ編があまり好きではない、でもトーナメントは存分に楽しみたい、という方は、この『最強十六闘士セレクション』がオススメです。kindle版ですが、54円ですから。8冊買っても400円ちょっと。これはお買い得です。というかわたしは買いました。