探鳥地ガイドには色々な本が出ていますし、わたしもいくつか買ってみたのですが、オススメの一冊ということでは、永井真人さんの『東京近郊 野鳥撮影地ガイド』があります。
東京近郊 野鳥撮影地ガイド 永井 真人 (♪鳥くん) 山と渓谷社 2013-11-15 |
タイトル通り、東京近郊の探鳥地を紹介しているので、それ以外のエリアについては載っていないのですが、かなり気に入っています。
見られる野鳥の種類、オススメの季節などの一般的な情報については、他の探鳥地ガイドと変わりありません(情報内容に相違があることはありますが)。
何がオススメかというと、まず、写真が可愛い。
各スポットごとに野鳥写真が載っているのですが、これがキャッチーで可愛らしい写真をうまく選択してあります。どんな探鳥地ガイド・野鳥本でも、掲載されている写真は(わたしから見ると)素晴らしいものですが、『東京近郊野鳥撮影地ガイド』では、特に「可愛い」ポイントを重視して選んでいるように見えます(その分、渋いバーダーにはウケが悪い可能性はありますが)
それから、装丁・イラストが可愛い。
全体的には女性向けというか、「ことりっぷ」のようなコンセプトでデザインされていて、随所に挟まれる小鳥イラストがとても可愛いのです。
探鳥地ガイドと言えば、基本的には情報が目的で、一覧性に優れたもの、情報内容が細かいもの、というのが選択基準になるかと思いますが、『東京近郊野鳥撮影地ガイド』は、本としてパラパラ眺めていてもとても癒やされるものがあります。
こう書くと、逆に男性ウケしないように思われるかもしれませんが、男性でもゴリゴリに年季の入ったド渋バーダーでもなければ、こういう本の方が親しみやすいのではないかと思います。特に初心者の方にはオススメです。ほとんどの野鳥愛好家は、やっぱり鳥が「可愛い」と思っていると思いますし。
こんな感じで、東京近郊以外についても、可愛い「ことりっぷ」風探鳥地ガイドを出して行ってくれれば、野鳥観察の裾野を広げるのにも役立つのではないかと思います。