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初心者向けのオススメ野鳥図鑑『散歩で楽しむ野鳥の本』

 野鳥図鑑を買いました。『散歩で楽しむ野鳥の本』という本です。
 本格的にバードウォッチングをしようというのでは全然なく、単に散歩中などに見かける普通の鳥の区別が付けられるようになりたかっただけです。
 野鳥図鑑や初心者向けの野鳥の本は沢山あるのですが、初級編といっても鳥の数がやたら沢山あって、まったくの素人には敷居が高いです。ハトとカラスとスズメとカモくらいしか知らないド素人以下には、初心者向け野鳥図鑑でも詳し過ぎます。沢山鳥が載っていると、一種類ごとのイメージがなかなか定着せず、覚えられません。
 また、日本にも色々な野鳥がいるとはいえ、鳥の種類によって遭遇頻度は相当違う筈です。わざわざ観察にいかないと出会えないような珍しい鳥とハトやカラスが同列に並べられていると、素人としては混乱します。
 そこで色々な野鳥の本を比べてみた結果、ベストだったのが『散歩で楽しむ野鳥の本』です。
 この本は本当に素晴らしいです。
 まず、鳥の種類が78種類しか載っていません。それでも結構多いのですが、野鳥図鑑としては少ない方です。
 そして大判でイラストや写真が大きく載っていて分かりやすく、しかも可愛い。とても親しみが湧きます。
 一番良いのが、説明が非常に丁寧なことです。単に百科全書的に鳥スペックを書いているのではなく、例えばカモの色々な種類で何が違うのか、どういう餌をどんな風にしてとって、そのためにどういう特徴があるのか、等々が詳しく書かれていているので、一種類ごとの印象が強くなります。
 大判なので持ち歩くには不便ですが、夜寝る前などにぼんやり眺めていると、一種類ごとに物語があって、親しみが湧いてきます。鳥がどんどん好きになります。鳥用語の超基礎知識のような解説もついています。
 本格的なバードウォッチャーから見るとまるで役に立たないのかもしれませんが、ハトとカラスしか知らないレベルにはもってこいです。
 特別バードウォッチングをするわけではないけれど、なんとなく鳥が気になるなぁ、くらいの人には絶対オススメです。

散歩で楽しむ野鳥の本 (街中篇)
大橋 弘一 Naturally
山と溪谷社 2008-10-21


よしこ画伯

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