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膝下O脚の治療と偏平足

 O脚の治療・改善のことを書きましたが、特に膝下O脚と足の形についてメモしておきます。
 O脚にも色々パターンがありますが、前にも書いた通り、女性に多い膝が内側を向いてしまうタイプのO脚の場合、最大のポイントは股関節の外旋です。
 股関節が内旋で固まってしまっていることが、一番の問題です。
 O脚と言うと、膝の間が空いているわけですから、「内」に向けると良いような気がしてしまいますが、それは「内転」です。内転は重要ですが、内旋で固まっているのはほぐして外旋させないといけません。
 そのためには股割りが非常に有効ですが、多くの人が正しい股割りをできていません。
 股割りをするためには、骨盤立位ができないといけません。
 そのトレーニングとして一番オススメなのはコレです。

「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド
中村 考宏
春秋社 2011-10-24

1日5分でカラダのサビをメンテナンス! DVDでレッスン! 骨盤おこしエクササイズ(DVD付)
中村考宏
カンゼン 2012-10-06

 下の『骨盤おこしエクササイズ』の方が初心者向けです。DVDも付いています。
 股関節が内旋で固まっている人は、骨盤が後傾し、股関節がガチガチになっている場合が多いです。
 股割りをしようにも、そもそも股割りのための形が出来ていません。
 まずは骨盤を立てて、お尻の下にクッションなどを入れて正しいポジションで股割りをやりましょう。
 同時に、内転筋・大殿筋・大腰筋のトレーニングをすると有効です。

 さて、もう一つ、膝下O脚について重要なことがあります。
 膝下O脚の人は、股関節が内旋している一方、それを補償するように膝下が外旋しています。
 わたし自身がそうなのですが、そういう人は偏平足の傾向が強いのではないでしょうか。
 膝下O脚の人は、普段通りに普通に立ってみて下さい。土踏まずが床に付いていないでしょうか。ただ単に偏平足ぎみなだけでなく、土踏まずの方向に足がぺたんと潰れて、足の内側に体重がかかっていないでしょうか。それに引っ張られて、膝下が内側に捩れているはずです。
 そこで足裏にグッと力を入れて、アーチを作ってみて下さい。足裏で地面を掴むような感じです。
 すると、膝下が外側を向き、膝下外側の出っ張りが後ろを向いて、まっすぐにならないでしょうか。
 これが正しいポジションです。

 偏平足自体は足の形なので、成人後に治すのは難しいと思いますが、日頃から足裏に力を入れて、地面を掴む感じで歩くと、足がまっすぐになります。
 上の「骨盤おこし」でも重視されていますが、足指の力を鍛えないといけません。
 また、一般的に「拇指球で蹴って歩く」というようなことが言われていますが、少なくとも膝下O脚の人に限っては、これはやってはいけません。拇指球で蹴ると、余計膝が内側を向きます。
 足は足裏全体で地面を掴むようにし、決して蹴る意識を持ってはいけません。
 むしろ小指、アウトエッジを意識して立ち、歩くことが大切です。

 ちなみに、足裏のトレーニングには、足半も有効です。これは踵を浮かして立つ、というものではなく、踵はつけて、ただ足指で掴むようにして歩くことがポイントです。

よしこ画伯

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