足半を買いました。
足半というのは、このような子供サイズの草履のようなもので、足の前半分だけ履く形になります。一昔まえまでは農村などで使われていたそうです。飛脚なども使用していたといいます。
この足半の何が良いかというと、きちんと土踏まずのアーチを使い、地面を掴んで歩く歩き方・立ち方を身につけられる、ということです。
美容目的での使用で「ふくらはぎを鍛える」と言っているところがありますが、ちょっと違うように思います。足半は踵の部分がありませんが、踵を浮かせているわけではなく、地面に付けます。
わたしが足半を購入したのは、O脚改善で効果があるのではないか、と思ったからです。また、スポーツ・武道のパフォーマンス改善の意味もあると思います。
O脚にも色々あるので一概には言えませんが、わたしの場合、いわゆる膝下O脚、膝下外旋の状態にあります。股関節は内旋し、それを補償するように膝下が外に張り出し、さらに足首で捻り戻し、足首が外反している状態です。
これを改善していくには多面的アプローチが必要で、まずは骨盤の歪みを正し、骨盤を締め、股関節外旋のトレーニングが必要です。具体的には、股割りなどの稽古が有用だと思います。
色々試していて分かったのですが、この時、足指で地面を掴む感じが大切です。よく「拇指球を使え」と、足の親指側に重心をかけることが強調されますが、これを意識し過ぎると、膝が内側に入り、捻れた状態になり、足底のアーチが潰れ、足首が外反してしまいます。O脚ぎみの人は、あまり拇指球のことは考えず、むしろ足のアウトエッジを意識した方が良いです。その結果、足裏全体で地面をとらえ、親指が「効く」ようになります。
骨盤を立てる練習をして、股関節のポジションを治していくと分かるのですが、骨盤立位で股関節がフリーになると、股関節で地面をガッと掴むような感じが出てきます。この時、足裏は拇指球にポイントがあるのではなく、むしろ足裏全体で地面を掴んでいる感じです。実際の重心は拇指球なのかもしれませんが、そこに意識を持つと、(O脚などの元々姿勢の悪い人は)うまくいきません。
というわけで、とりあえず室内で足半を使用し、トレーニングの一環としてみることにしました。
履いていて辛いのではないかと思ったのですが、実際使ってみると、意外と自然です。床が傷つきそう、とも考えましたが、フローリングを歩く分には問題ありません。ただ、わたしの購入したのは底が藁?のままのものなので、畳を歩くとジャリジャリして、いかにも床を痛めそうです。底にゴムなどをつけているタイプの方が良かったかもしれません。
さすがにこれで外出すると奇人すぎるので、家だけ使っていますが、足半を履いていると、嫌でも掴む感触が出て、少なくとも重心移動時に膝が内側に倒れるのは防げる感じです。また、足半を履いていると自然に骨盤立位になるようです。特にしゃがんで立ち上がる動作をするとハッキリ分かります。これはどういうメカニズムなのかよく分からないのですが、骨盤のポジションがしっくり来ます。
裸足でも意識して練習すれば克服できますが、足半が助けてくれるようです。
しばらくこれで慣らして、良い感じなようなら、今度はちゃんと底のついたタイプを購入しようと思っています。
Amazonでも色々販売されていて
ちなみに、骨盤立位・股割りなどの練習については、『「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド』、『1日3分で体が変わる 「骨盤おこし」エクササイズ』がオススメです。後者はより初心者向けで、DVDも付いています。
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