プラネテス(1) (モーニングKC (735)) 幸村 誠 講談社 2001-01-20 |
おすすめ度:☆☆☆☆
リアル宇宙開発ものの傑作、プラネテス。
リアル宇宙開発ものといえばMOONLIGHT MILEもかなり面白いですが(少なくとも息子編になるまでは)、MOONLIGHT MILEが世界全体の動く様に焦点があるのに対し、プラネテスはもう少し人間周り、主観から見た世界がポイントになっています。舞台がリアル宇宙開発世界でありながら、個々人の生活世界はあまり変わっていない、というところが見所です。
デブリ回収船から木星探査という大きな目標に話が移っていくのですが、個人的には、むしろデブリ回収周りで延々とやってくれた方が嬉しかったです。といっても、おそらく作者としては大きな夢に向かっていくストーリーを中心に据えたかったであろうし、楽しんでいるツボが違うのでしょうけれど。
4巻で完結してしまってはもったいない世界観だったので、一話完結的に毎度デブリ帯で事件が起こっては解決、みたいなのも読んでみたいですね。