DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)
小畑 健 集英社 2004-04-02
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おすすめ度:☆☆☆☆
こんなに有名な漫画なのに、今まで読んだことがなかった。読んでみたら、面白くてビックリした。
有名になってしまっただけに、「ノートに名前を書くと死ぬ」とかいうことだけ小耳に挟んでいて、「恨みはらさでおくべきか」みたいに暗い少年が次々殺していくような話かと勝手に妄想していたら、全然違った(笑)。
批判する向きもよく分かるし、いわゆるセカイ系というか、本当は四畳半一間みたいな狭い人間関係なのに世界全体にそれが直結しているかのような構造には幼稚さも感じるのだけれど、結果として、その辺が気にならなくなるくらいのエンターテイメントとしての圧力がある。細かいところ、全然無視できる。
緻密に読んだら、トリックなんかもアラだらけなのかもしれないけれど、そんなことはどうでもいい。面白いから。
第二部になって、普通ならいかにも失速してつまらなくなりそうなのに、多少勢いは衰えながらも、ちゃんと一定の面白さを保っているのが凄い。これ、普通だったら第一部だけが伝説として残り、その後ズルズル連載が続いてグダグダになっていく漫画でしょう。編集者も偉大だと思う。
個人的には、やっぱりLのキャラがとてつもなく可愛い。