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『組込みマルチタスクプログラミング実践講座』キース・E.カーティス

組込みマルチタスクプログラミング実践講座
Kieth E.Curtis ハラパン・メディアテック 宇野 俊夫
翔泳社 2007-01-31

 組込み開発者のための、激シブな本。
 冒頭、「監訳のことば」にはっきり「プロ向けの本」とある通り、新人には無理。情報系学部の人だったら大丈夫でしょうけれど・・・。
 タイトルに含まれる「タスク」という言葉は、一般人の知っている「OSから見た実行単位」という意味ではありません。本書は、OSの存在しない状態からシステムを設計するっていう話なので。
 機能要件をシステム設計に落し込み、ステートマシンとしてタスクを切り分け、実行優先度を検討し、タスク間通信を実装し・・・っていうのを自分でやってみたいっていう人には頼もしい本。
 まあ、そこまで本格派な人でなくても、組込みシステムを根本から考え直せるので、理解できない箇所はあれど、読んでみる価値はあるかと思います。

よしこ画伯

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よしこ画伯

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